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憂国愚痴φ(..)メモ  by  昔仕事中毒今閑おやぢ in DALIAN

憂国愚痴φ(..)メモ by 昔仕事中毒今閑おやぢ in DALIAN

第21回土光杯全日本学生弁論大会

(2005/01/18)


◆第21回土光杯全日本学生弁論大会 日本を見つめる真摯な視線(2-1)

「第二十一回土光杯全日本学生弁論大会」(フジサンケイグループ行革キャンペーン実行委員会主催、東京財団協賛、日本航空後援)が十五日、東京・大手町の東京サンケイビル「サンケイプラザホール」で開かれ、全国から選ばれた十八人が「改めて問う日本の精神・美徳」をテーマに、熱弁を振るった。最優秀賞(土光杯)、優秀賞に輝いた五人の主張を紹介する。

 審査員は次の通り。

日下公人東京財団会長▽木村治美共立女子大名誉教授▽長谷部和也日航財団常務理事▽濱口和久土光杯OB会代表▽山本之聞フジテレビ解説委員長▽上村貢聖ニッポン放送報道部長▽平尾隆夫産経新聞編集局次長

                  ◇

 【土光杯】

■江戸川大学社会学部3年 鈴木貴久

 ≪「耐える精神」誇り持ち≫

 「アイ・ヘイト・ジャパニーズ、ユー・トウ」。涙をこらえるのがやっとだった。皿洗いと洗濯を早々に終わらせて、自分の部屋のドアを固く閉めた。なぜこのような言葉を浴びせられるのか、日本人だからか。答えは分からなかった。

 ホームステイでニュージーランドに来ていた。初対面の日以降、二週間たってもひどい言葉を浴びせてきた。

 ある晩、ホストマザーから「どうして怒らないの」と怒鳴られた。「あなたの言っている意味は、悲しいけれど理解できるから」と告げると、少し黙ってから「やっぱり日本人は嫌いになれない」とつぶやいた。

 戦争で彼女は両親を日本人の手によって失っていた。学生を受け入れては、いじめていた。「お世話になっている身で文句など言えない」「私だって両親を殺されたら嫌いになる」。そんな日本人ばかりに出会った。拍子抜けして怒り続けられない。いつか“嫌いな日本人”が文句を言い返してきて「日本人は最低だ」と納得したくてホストマザーを続けてきたが「あなたで最後にしようと思う」と泣いていた。

 日本人の精神は、相手を理解しようとする真摯(しんし)な姿勢に象徴される。ののしりに耐え、局面を良い方向へ持っていこうとする。「損をして初めて益を得る」やり方である

「柔らかい土は掘れ」身に沁みてる極東三バカ国への留学生もそれでいけると、お思い?w

 例えば、イラク復興支援。批判の渦の中で、当時イラクにとって最も大事なことを理解し、人道支援を優先させた。いまや「日本に帰らないでくれ」コールが相次ぎ、それに賛同する住民によるデモが行われている。

 「相手の善のために身を捨てる」この精神こそが、日本が世界で生きていく唯一の武器であり、最大の防御である。

 国は違えど、皆同じ人間だ。誠意や思いやりが伝わらないはずがない。伝わるまで、耐える精神を私たちは誇りを持って徹底させていこうではないか。


う~ん、危うい。基本的には立派なことだが、...

                  ◇

 【産経新聞社杯】

 ■東京大学法学部3年 八幡浩紀

 ≪アジア主義の再構築を≫

 近代日本の指導理念は、アジア主義と英米主義の間で振り子のように揺れ動いていた。アジア主義の代表は清朝の革命家・孫文を支援し、中国とともに歩むことを願った宮崎●天の「三十三年之夢」であり、英米主義の代表は「旧態依然たる亜細亜諸国」からの脱却を目指す福沢諭吉の「脱亜論」だった。

 しかしながら、アジアの軽視と日米同盟への過度な依存は、現在二つの限界を抱えている。

 一つめは、中国の台頭。中国はASEAN諸国に接近し、十年以内の自由貿易地域の創設を決定するなど、着々と中華秩序の再構築を進めている。わが国がこの動きを座視するのであれば、東アジアは中国を中心にわが国を排除する形で結合する恐れすらある。

 二つめは、アメリカ依存のリスク。わが国が日米同盟を過信すれば、一九七二年のニクソン訪中、一九九三年の米朝合意のように、アメリカが突如政策転換したときに、わが国は北朝鮮や台湾問題など、冷戦の残滓(ざんし)としてのパワーポリティクスが支配する極東において取り残される可能性がある。

 今、東アジアには経済的利益の追求を原動力とした結合の気勢が高まっている。わが国は、世界に冠たる経済力、技術力を土台としつつ、西洋文化と東アジア諸国の文化両方を受容し、解釈し、共存させてきたという先人の美徳を発揮して、西洋と東洋の仲介者となることが求められている。アジア主義の再構築こそ、大国としての自立への第一歩であり、西洋と東洋、極東の安定と世界の安定、そして現在の日本と将来の日本をつなぐ栄光への懸け橋なのだ。


これも、なんとなく、危うい

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 【フジテレビ杯】

 ■神戸学院大学法学部2回生 稲澤宏行

 ≪総理の靖国参拝は合憲≫

 内閣総理大臣の靖国神社公式参拝は合憲と考える。

 日本では、一部の学者・政治家・マスコミにより、靖国参拝は悪事であるというレッテルが張られ、小中高の教科書でも否定的な内容ばかりだ。

 私は、日本の平和と繁栄を享受するものとして、二百四十六万人の戦没者の方々に申し訳ないと感じ、何かできることはないかと考えた。そこで、靖国参拝の正当性を、弁論という形で多くの人々に伝えることを思い立った。

 批判する人々の大きな根拠は、日本国憲法第二〇条に規定されている政教分離の原則と、近隣諸国による批判の二点だ。だが、前者については日本では多くの人々が宗教に寛容であるし、厳格に政教分離を貫く米国で、ブッシュ大統領がアーリントン戦没者慰霊墓地に赴き慰霊している点を見ても、許容範囲内だ。

 後者については、日本には言論の自由や文民統制などの歯止めがあり、軍事大国になることはない。日本を批判する中国・韓国・北朝鮮こそ強大な軍事力を有しており、彼らのいう軍事大国に匹敵する

 A級戦犯と呼ばれる方々に関しても、国際的にみて東京裁判の手続きや判決を肯定する声は少なく、呼称自体が誤りだ。

 このように論理を積み重ねれば、靖国神社の公式参拝は合憲と主張することは学生の私でも可能だ。先人があって今のわれわれが存在する。感謝の念を失った日本人は、かつて世界中から尊敬された日本人ではない。総理には八月十五日に公式参拝してほしい。私自身も遺族の一人として参拝したいと思う。


手堅いな

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 【ニッポン放送杯】

 ■就実短期大学幼児教育学科2年 高橋由季

 ≪童謡復活で社会活性化≫

 「夕焼け 小焼けの 赤とんぼ 負われて 見たのは いつの日か」

 この歌は、三木露風作詞、山田耕筰作曲の「赤とんぼ」。以前新聞で好きな童謡についてのアンケート結果が載っていた。この赤とんぼはその中で第1位。以下5位までは「ふるさと」「赤い靴」「みかんの花咲く丘」「夕焼け小焼け」の順だった。


全て大正時代の歌?

岡崎久彦氏の近代日本外交史を参照のこと


 これらの童謡はほとんどの人が知っており、おそらく一度聴くと誰の心にも伝わって親しみやすく、子供のころのことが思いだされるので、大勢の人が選んだのだと思う。

 以前、「外国へ仕事に行くのにあらかじめその土地の昔から歌い継がれている愛唱歌を調べて、現地の言葉で歌う練習をしてから出かけるようにしている日本人がいる」ということを聞いたことがある。こういう配慮こそが本当の意味での国際交流であり、国際感覚ではないだろうか。歌声はいかなる時も人々を勇気づけ心をつなぎあうものだ。

 日本にはそれぞれの地方に童謡を含めた子守歌がある。その素晴らしい童謡の復活を図っていくべきだ。日本中の母親に、童謡を実際に知ってもらって心にゆとりをもってほしいと思う。童謡を歌うことで母親と子供とのきずなは強くなり、育児に対しても気持ちに余裕がうまれてくるのではないか。

 そしてそれが母親と子供にとってどんなに大きな幸せと元気を与えるか、日本社会そのものを活性化させ、健全化するのにどんなに貢献するか、童謡には計り知れない力がある。この考えが広まり多くの人の手で童謡が復活してほしい。

●=淫の壬を日に







◆第21回土光杯全日本学生弁論大会 日本を見つめる真摯な視線(2-2)
 【東京財団賞】

 ■九州大学21世紀プログラム課程1年 小俵京子

 ≪目指せ、ソフトパワーの国≫

 「千と千尋の神隠し」など、海外で日本のアニメやマンガ、映画が高い評価を受けている。これを利用して国力を向上させることはできないか。国力は、軍事・経済力などのハードパワーで考えるのが一般的だったが、現在は他国を魅了する文化力やアイデアを生み出すソフトパワーをも併せ持つ必要がある。日本の精神や美徳を文化を通して発信しなければ、日本固有の魅力が発揮できず、真の国力をつけることはできない。日本の精神や美徳とは、日本人の寛容さではないか。

 日本人の寛容さは、しばしば批判の対象だった。主張が曖昧(あいまい)、異文化を導入することをいとわないと考えられたからだ。しかし、相違点も共通点も認め客観的に比較して考え、解決策を模索する力を持つのが日本人で、漢字のように他国の文化を導入し、改良して浸透させる力を持っている。

 では、どのように文化に生かしていくべきか。題材よりも描き方、解釈の多様性を重視していく必要がある。例えば手塚治虫の「ブラックジャック」。彼がいい人か悪い人か、手塚は描いていない。評価するのは読者だ。寛容さをいかした独創的な描き方によって、新しいモノの見方を提供することが、日本文化発信の上で重要になる。

 そのためには国が文化振興のための予算や制度を充実させること、教育の強化、新たな文化芸術の担い手の育成が重要だ。日本の精神、美徳をアピールすることが日本のソフトパワー向上に生かされ、国力の活性化につながる。日本のように孤立した文明こそ諸外国にとって最大の魅力となりえる。目指せ、ソフトパワーの国、日本。

                  ◇

 【審査委員長講評】

 ■東京財団会長 日下公人

 ≪活力感じた多彩なテーマ≫

 去年と比べて今年は一段とにぎやかだった。テーマも実にいろいろで、賞にはならなかったが「自殺はよいことだ」といった画期的な意見も出た。それだけ若い人には活力がある、自由がある、いろんな意見をもっている。その意見のもとになる日本にはバラエティーがある。これだけの議論の種がある国は、ほかにない。



※バラエティー(variety)
(1)変化、多様性。
(2)変種。
(3)レビューで、歌謡・舞踏・寸劇などの幕無しの続演。バリエテ。
(4)落語・漫才・曲芸・歌舞など諸種の演芸を取り混ぜた演芸会。
   また、その種の放送番組。


 社会へ出ると、全部準備してきて読み上げているようなことではすまない。相手に何かを言われたら、すぐその場でなにかを言わなければいけない。イエスかノーか言えない人が日本中たくさんになり、そういう人は必ず持ち帰って検討すると言う。きょう参加した若い人たちは将来、決してそういうことを言わずに、その場で自分の考えを言える立派な日本人になってほしい。

常に考えている、ということ?
それとも口八丁で適当に張り合うこと?w


 ■JALグループCEO 兼子勲

 ≪世界への飛躍を応援します≫

 世界で起こる自然災害や紛争なども日本にとって無縁でない時代となり、世界の人々が共に安全に豊かに暮らすことができるよう、国際協調、国際貢献に果たす日本の役割が一段と重要さを増しています。

 新たな国際化時代を担う若い皆さんは、海外に大きく夢を広げ、可能性に果敢にチャレンジしていただきたい。

 そのためには、自分の目と耳で直接世界を体験し、自分の言葉で語ることが大事です。

 皆様の国際社会への飛躍のお手伝いをさせていただくとともに、私どもも、企業の社会的責任を果たしてまいる所存です。

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【産経新聞特別賞】近畿大学医学部3年、伊倉崇浩

【フジテレビ特別賞】防衛大学校人文社会科学専攻2年、池上徹

【ニッポン放送特別賞】中央大学法学部4年、島田考人



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